矢沢永吉氏に倣って「ダウンロードできないこと」で仕事をつくっていく

矢沢永吉氏に倣って「ダウンロードできないこと」で仕事をつくっていく

夏目さんの記事。切り口がおもしろいですね。

 

チームラボの猪子さんがいつも言っていることと本質的には同じです。

つまり、「言語化されるものはネットワークを通じてあっという間にシェアされて価値が低下する。だからクリエイティブな非言語領域 でビジネスをする」こと。

非言語領域が矢沢さんのビジネスで言えばライブに当たります。だから永ちゃんは下のロック名言にあるように「ライブに来てよ」と言っています。ライブがマネタイズです。

これからの市場で自分の価値を決定づけるもの

これから国内から仕事が減ってきます。今後ますます加速していくのは自明。「だれでもできる」ことができてもさほど価値はなくなります(価値がないという意味は「誰かに代替される」という意味)。

たとえ面白くてもだれでも「思いつくこと」を追随してももう遅い。ソーシャル・クラウド時代では陳腐化までのスパンがおそろしく短いわけです。 ググれば瞬時に知りたい情報が出てくるようなすでに存在する「形式知」化された領域で勝負してはいけないということ。

非言語の「暗黙知」の領域でパフォーマンスを出すこそが、市場での自身の価値を決定づける要素となる。これが矢沢さんが言うところの「ダウンロードできないこと」。

いまの時代を予測したかのようなすごいロックバンド

永ちゃんもさることながら、まるでいまの時代を予測したかのように、自らの音楽ビジネスを確固たるものとしているバンドがあります。

アメリカ西海岸で1960年代から活動しているグレイトフル・デッドというロックバンドです。彼らはレコード会社のような中間業者を排除し、消費者であるリスナーと直接つながることでビジネスを確立していきます。(写真:theguardian

矢沢永吉氏に倣って「ダウンロードできないこと」で仕事をつくっていく

 

いま現在の「フリーミアム」や「シェア」などの概念を、1970年代ぐらいからすでにが実践していたということになります。以下、2012年9月の佐々木俊尚さんのメルマガを引用します。

たとえばライブにしても、通常はロックバンドとレコード会社、その他いろんな周辺業者に最大の収入源と なるアルバム販売を促進するために行われるのだけれど、グレイトフル・デッドはそうではなかった。ほかのバンドのようにアルバムを販売することではなく、ライブから収入を得ることに全力を注ぎ、従来の音楽ビジネスの常識を覆したのだった。 しかもライブ会場では、通常は禁止されている観客による録音を自由化してしまい、海賊版も自由に出させた。それによってアルバムの売上が減ることを恐れず、ファンの層が広がっていくことを期待したのだった。これこそフリーミアムとシェアの精神そのものだ。

この本では彼らのマーケティング手法が紹介されています。日本語版は、監修は糸井重里さん、翻訳は渡辺由佳里さんというキャスティング。おすすめです。

人が模倣しにくい仕事にチャレンジしていく

私も「お前の仕事、なにをやっているのかわからない」と言われます。出来るだけ人があまりやっていないことをやろうとするがゆえに、周りから分かりにくくなっているのかもしれません。
冒頭の夏目さんの記事を拝読して、引き続き仕事のポートフォリオをうまいこと組みながら、人が模倣しにくい仕事にチャレンジしてつくりだしていこうと感じた次第です。

永ちゃんはビジネス感覚にくわえて、演技なのか自己演出なのかさえわからないところもまた魅力のひとつ。これは模倣不可能でしょうけど、模倣できるところは大いにパクらせていただきます(もちろん合法的範囲で)。

パクったら、自分なりにアレンジをして他人が再現できないような仕組みをつくっていきます。

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(photo by Michael Spencer)



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