
ビジネス系マインドマッパーの川添(@kawazoezoe)です。
僕はむかしから意思決定権を持った社長に対して自分を売り込むときには、マインドマップをプレゼン資料にしています。
今回は、数年前に実際にPR/マーケターとして採用されたときの資料のほか、そもそもなぜマップを使うのか?について紹介します。
目次
なぜ社長にはマインドマップが有効か?
まず社長(経営者)にはマインドマップが有効である理由についてふれておきます。
なぜかというと、最初にある程度の納得性を持っておいた方が、「やっぱりパワポの方がいいかな」などと後々なにかと迷わずにすむからです。
社長は意思決定が早い
かつてフリーランスをしていた僕は、複数の企業と業務委託を結んであらゆるプロジェクトに携わっていました。
クライアントはIT系のスタートアップ企業が多く、採用面接はほぼ社長が相手。彼らは意思決定も早く、その場で「採用」の返答をもらうために、あえてマインドマップを用いてプレゼン提案を実施していました。
社長は直感型で新しもの好き
経営者のなかには直感型でせっかちな人も多い。パワポのようにぺらぺらめくって説明されるよりも、一枚にまとめて視覚的に俯瞰できるような資料の方が、意思決定をうながすツールとしては合理的なわけです。
おまけに、まだ当時はマインドマップを提案資料として使うこと自体がめずらしかったので、とくに新しもの好きの社長には「そのプレゼン、おもしろいね」と、くいつきもよく前のめりになって聞いてくれました。気がつくと、僕が社長に使い方のレクチャーをしていたことも。
実際のプレゼンMAP [全体]
こちらがPR/マーケターの採用面接時の資料です。マインドマップは情報に一覧性があり、短時間でさっと全体像を示しやすくなります。

資料は大きく三部構成にわかれています。
- どう動くのか?
- なにを活かすのか?
- どんな条件を希望するのか?
以下、それぞれ深掘りしていきます。
プレゼンMAP [詳細]
❶ どう動くのか?
自分がその会社でPR/マーケターの仕事を担ったときに、どんな動きをするのか?を体系的に示しています。
大きくリアルとネットでの活動があり、たがいに連携するポイントも「緑の線」でつなげて可視化しています。

❷ なにを活かすのか?
その仕事において、自分が持っている何のリソース(資源)をどんな文脈で活かせるのか?を示したものです。

❸ どんな条件を希望するのか?
最後に希望条件。自分が望む雇用形態や報酬について明示します。
マインドマップだと、提案内容を社長の頭のなかに「脳内地図」を描くようにイメージしてもらうことができます。そのための対価(報酬)として適正かどうかの判断を速やかにしてもらいやすくなります。
👇このときの希望報酬は月額30万円、「メモ」機能を使って具体的な費目や条件まで明示します

口頭で伝えること
マップ上には書いていないが、口頭で直接伝えることが2点あります。
(1)枝葉
一つは「枝葉」です。
マインドマップは樹形図のごとく、ツリー型の形状であることが特徴です。ゆえに細かい各論を書こうとすればするほど、横に広がっていきます。
そうなるとかえって枝葉でごちゃごちゃしてしまい、先方へのインプット量が多くなることで本質的な判断にブレが生じることがあります。
そうならぬよう細かい枝葉については、そのときの流れに必要に応じて口頭で説明するようにしています。
(2)価値
意外かもしれませんが、自分が関わることでどんな価値がもたらされるのか?については口頭で伝えています。なぜならそれが社長が意思決定する上で、もっとも重要な要素だからです。
マップにはあくまで自分の活動における「WHAT」と「HOW」を体系化します。それらによって結果的に生み出される「VALUE」は、自分の口から発して社長の顔を見ながら直接伝えるようにしています。
そうでないと、わざわざ会う意味もなく、メールで資料をPDF添付して送って見てもらうのとあまり変わらないからです。
成功体験を持つとやめられなくなる
最後に。マインドマップでのプレゼン、一度成功体験を持つとやめられなくなります。
というのも資料を作成する時間が圧倒的に短くなるのはもちろん、頭のなかも整理され、
- 自社の強みがどこにあるのか?
- サービスを使うことでどんな良いことがあるのか?
について、短い時間で無駄なくロジカルに伝えることができるからです。
👇ここ最近では、経営者みずからがマインドマップをビジネスに活用することも増えています。
あなたのアイデアを1枚のMAPで整理しよう。
思考を整理するならマインドマップ
このブログは、世界で2,000万ユーザーのMindMeister(マインドマイスター)でアイデアを整理しています。自己分析、プレゼン資料、議事録など使い方は自由自在。