なぜ「MUJI BOOKS」に行くと滞在時間が長くなるのか?

ゾエ (Yuki Kawazoe) 
なぜ「MUJI BOOKS」に行くと滞在時間が長くなるのか?

今日も引き寄せられるように「MUJI BOOKS」に行きましたよ。いまや散歩ならぬ、アイデアウォークで立ち寄る定番スポットになっています。

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私はおとずれるたびに、毎回ひとつの「棚」をセレクトして、その棚にならべてある本を中心に読みます。そう、ここはいわずとしれた松岡正剛氏が監修した棚。とてもユニーク。

この日のテーマは『素の王様』

たとえば今日の棚のテーマは『素の王様』。

ボードにはこんなコピーが。なんとも素敵です。

「素材を極める建築家。素朴な生活者をドラマに仕立てる映画監督。些細な日常を科学する地球物理学者。みんなすばらしい素の王様。」なぜ「MUJI BOOKS」に行くと滞在時間が長くなるのか?

そして、どんなアーティストの作品がならべられていたか?首を「Z字」に動かして見ていくと…

  • フランク・ロイド・ライト
  • 宮沢賢治
  • 長新太
  • ウディ・アレン
  • 寺田寅彦
  • 鈴木大拙
  • 野口晴哉

あ、長新太がある!

絵本作家の長新太(ちょうしんた)ですよ。ナンセンスながら、子どもの心をつかんで離さない作品をたくさん生み出しています。

たしかに彼の作風はたしかに『素の王様』といってもいい。「つきよのかいじゅう」なんて最高傑作だと思うのです。

滞在時間が長いのは “文脈棚”だから

『素の王様』という文脈(コンテキスト)で、人の手によって「編集」された棚。つまり、関心ゴトや好みや思考パターンにそった本たちを、ジャンルを超えて集めて並べられた棚。

これ“文脈棚”って呼ぶのですが、名付け親は、かつて千駄木・往来堂書店の店長をされていた安藤哲也さんです(現在ファザーリング・ジャパン代表)。

MUJI BOOKSが提供するものは、書籍というコンテンツそのものではなくて、コンテンツとコンテンツを結びつける「張り綱」みたいな「コンテキスト」なんですよね。そこには物語をふくむから、店舗での滞在時間も長くなるわけです。

興味がある方は、安藤さんの著書『本屋はサイコー!』(新潮社)を参照ください。書店運営を通じた彼の生き方、考え方がおもしろいです。

店舗も客もハッピーになればサイコー!

よく考えてみると、大型書店よりも、文脈棚をすえているMUJI BOOKSをテナントに入れる方が、オレ消費(※)をともなうので、商業施設全体を考えたとき“敷地面積あたり”の顧客単価は多少アップするのかもしれません。

(※)“オレ消費”についてはこの記事をみてください。
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お客さんにもハッピーな気持ちになって帰ってもらうことになれば、サイコー!ですね。

そう、ここは本をさがすのではなく、発見するための書店。ついでにお金を使う書店。まだ行かれていない方はのぞいてみては?

この日の“オレ消費”アイテム

気がつくと、帰り際、いつものように“オレ消費” してしまいましたよ。大型書店だとまず手に取らないですね。あ、絵本は子どもにとっても人気でした。

 

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