
2年くらい前に糸島市に移住してきた川添(@kawazoezoe)です。
世間では発売したてのApple Watchが話題のようですが、私ガジェット類はだいぶお腹いっぱいでして、食指が動きません。
どういうわけか、いまはカメラにはまっています。
デジカメでもスマホカメラでもありません。なつかしのフィルムカメラです。
70年代の小旅行ブームで一躍人気に
わたしが持っているのは、オリンパスPEN「EE-3」。1973年製なのでわたしよりも年上のナイスガイです。
70年代、日本では小旅行が流行し、大衆カメラが続々とリリースされました。
「トリップカメラ」とか「ジャーニーカメラ」といわれ、多くの人に親しまれていたそうです。
当時PENシリーズは いくつかタイプがあり、このEE-3は比較的手頃な価格で手にすることができたといいます。
ハーフサイズの衝撃!
PENシリーズの大きな特徴はなんといっても「ハーフサイズ」であること。
おどろくことなかれ、なんと1コマに2コマ撮影できます。35枚フィルムだと、72枚撮影できるわけですね。
通常、横型のコマもハーフサイズなら縦型に二分割されます。カメラのファインダーが縦型なのはそのためです。
下の写真で各パーツを簡単に解説しています。

かわいい相棒
いやー、面倒くさいですね!!!
でも当時の人はそんなこと思わなかったでしょう。
あくまで「旅の思い出を残したい」「日常を撮りたい」という欲求を満たしてくれるかわいい道具、相棒だったわけです。
“予定不調和”なカメラ
実は私がもっているPEN、たまに予期せぬことが起こります。
なにかの拍子で光が入り込んでしまったり、ちょっと手ぶれしたりすると、まるでInstagramのようなフィルター効果がかかるのです。
当然のことながら、フィルムカメラですので、それに気がつくのも現像したあとです。
私のPENは、そんな“予定不調和”なやつなのです。寛容な私は、「ま、いっか」とその偶然を歓迎し、捨てずにとっておきます。
スマホ時代、いまや予定調和になった
いまはスマホで足ります。
気に入らなければ削除してすぐに何度も撮り直しができます。Instagramでいくつかのフィルターを自分で指定して、何度もためすことができます。
なんて、便利なんでしょう!!!
失敗も「自分ゴト」にできる
スマホカメラとは真反対に、このPENを使っていると、なにかとよく失敗します。
思いっきりブレて写っていたり、フィルムのセットが甘くて巻き戻せなくなったり…。でもアナログなので、自分のせいにできる。失敗も「自分ゴト」にできるんです。だから寛容になれるんです。
同じカメラでも、アナログとデジタルを行き来していると、ふと思うことがあります。
人間って都合がよい生き物で、面倒なことに美しさを感じたり、便利なことにむなしさを感じることがあります。
PENを使っていると、忘れかけていた大事なことに気づかされます。
週末はカメラと一緒に “ことりっぷ”しよう
ずっと前、わたしが学生時代に中古カメラ屋さんで購入したこのカメラも、いまでは娘たちも使うようになりました。
子どもたちの目線で撮影した写真はどんなものが映っているんだろうか?
実はまだ見たことがありません。
倍の枚数が撮れるためフィルムの目盛りがなかなか減らないからです。
「誕生日くらいになったら、目盛りがいっぱいになって現像できるかもね」
そんなことを話ながら、今度の休みの日もカメラをもって、小旅行ならぬ “ことりっぷ”しようと、どこへ行くかを考えています。
週末、晴れるといいなあ。
Small team, great work… スモールビジネスでいこう!
(img via Emilio Küffer)
“はたらく”を軽くしよう!
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