やがてキャリアの経路依存性は無くなる(ただしモチベーション高い人に限る)

やがてキャリアの経路依存性は無くなる(ただしモチベーション高い人に限る)

(糸島市の田園風景)

ivcon
川添(@kawazoezoe)です。

かつてサラリーマンのときにキャリアコンサルの仕事をしたことがあります。

そのときに感じたのが、「キャリアの経路依存性」というのは存在するなということです。

潰しが効かない業界!?

たとえば、一度不動産関係の仕事に就くと潰しが効かず、本人が望むも望まぬも同じ業界でキャリアを積む確率が高いなど。

一見、偏見きわまりないロジックですが、実際に当時仕事をしてみて納得させられるケースが多々ありました。

背景には業界特性や需給バランスにあるわけですが、自分がたどったきた経路にその後のキャリアが決まる(選択肢が狭くなると言ったほうが適切でしょうか)というのも、長いキャリア人生においてはあまり幸福ではない気がします。

ですが、昨今思うのはキャリアの経路依存性はやがて無くなっていくだろうということです。

大きな理由は、人材に多様性が求められていること。そして従来の枠で括れない新しい業態が生まれていることにあります。

コトの先にあるヒト

先月くらいに、主催者の石川さんから「働き方と組織の未来」をテーマにしたイベントにお誘いいただきました。

その場に参加されていた方で、不動産業界一本のキャリアを持ちその経験を生かして、不動産ど真ん中ではなく地域活性化の組織に転職した鎌苅さん。

10年前くらいまでは地域活性の事業は自治体かNPOが大半でした。しかし地元の企業である西日本鉄道を例にとると、同社のラジオCMでいつしかこんなメッセージを発信していることに気づきました。

私たちはまちづくりに取り組むだけでなく、その場にいる人と人のつながりもサポートします」と。

『モノからコト』と言われて久しいですが、西鉄に限ったことではなく、大手のメーカーやインフラ系企業が先駆けとなって、良い意味でおせっかいなことにコトの先にあるヒトにも事業領域へと広げてきています。

大手商社キャリア捨て学生寮作り

もう一人、こんな方もいます。

東京で大手総合商社に10年勤めて、NPOに転職、その後福岡へIターンして、地域に根ざした新しい学生寮をつくる大堂さん。

あの丸紅辞めて、地方へ移住して学生寮です。

一見、なんの脈絡もなく、キャリアの経路がブチ切れなのですが、彼の思いが周囲を突き動かし、9月オープンに向かって着々と進行しています(ちなみに私はこちらの寮のメンターになる予定)。

経路依存が働いていた従来とくらべると、「私はこれをやりたい!」という思い、そしてプロセスが可視化されるようになったこと、必要に応じてクラウドファンディングなどで資金を集めやすくなったこと、SNSでサポーターを集めやすくなったことなどが変わってきました。

主体的に動ける人は従来よりも実現可能性がかなり高い。これは落合陽一氏の言葉を借りると「モチベーション格差」の話になります。つまり「オレこれやりたいんだけど!」の動機さえあれば、金も人も集まる仕組みができているため簡単に実現するというもの。

つまり、能動的な人ほどキャリアの経路ブチ切れでも関係無くなってきているというわけです。

努力に頼るより大きな流れに乗る

だからといって、どんな業界にいても転職OK!好きなことで起業OK!というわけでも無いことは自明です。

やりたいことがあり、それに向かってのルートも手段も無限に存在します。が、ムダな努力はないと思いますが、一方で「報われない努力」は存在すると考えます。

必要なのは世の中の流れを読み、今どの場所にいるのがもっとも有利にはたらくだろうか、自分なりに察知する能力。

努力に頼るよりも、社会の変化に即した大きな流れに乗るほうがはるか速く目的地に着くことができると私は思います。

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